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平成10年9月2日水曜日

●おぉっと、寝過ごした!?

 あわててチェックアウトしてから、地下鉄で札幌駅に向かいました。今日はまず札沼線を乗り潰しに行こうと思っていたんですが、この線は先端部では1日に列車が

たったの3本

だけになってしまうので、1本乗り過ごすと大変な目にあってしまいます。
 さっぽろ駅で地下鉄を降りて、JRの札幌駅に急ぎます。何回通っても道が覚えられません。案内に添って走ります。途中、売店で新聞・雑誌を並べているところをテレビ局のカメラが取材していました。何かあったのでしょうか。でも、聞いている時間はありません。東口の前のキヨスクで朝食のパンと飲み物、そして旅を続けると世間の話題に疎くなってしまうので北海道新聞を買って、札沼線ホームに急ぎました。
 7:02発の石狩当別行で私が乗ったのはキハ141-5。私はクロスシート部分の1ボックスを確保しましたが、ロングシート部分には高校生がいっぱいです。こんな朝早くから大変ですね。列車は札幌駅からずっと高架線上を走っていきます。桑園で函館本線から分岐して北へ向かいます…が、だんだんと通学生率が上がってきました。「学園都市線」と名乗るだけあって、沿線には高校や大学が多いようです。まぁそれでも大混雑というほどでもありませんし、他人が座っているボックスには相当混雑してきても座らないという通学生の法則通り、彼らは彼らでかたまっていましたので、私は新聞を広げながら、朝食を摂ることにします。道新の1面トップは

「北海タイムス廃刊」

でした。朝見たテレビの取材はこれだったんですね。そうと判っていれば北海タイムスを買ったんですが…。どこかで思い出せば買うことにしましょう。車内を見渡せば、ロングシート部分でお弁当を広げる女子高生…。朝が忙しいんでしょうか。でも作る時間があったら食べてくればいいような気がしますけど。深くは考えないことにしましょう。でも、ゆでたまごを彼氏(?)と半分こして、その殻は窓から外へ…。う~ん。かわいい顔してやることは大胆ですね。
 7:53、定刻通りに石狩当別に到着。高校生が大量に降りていきました。彼らのほとんどは札幌出発時から乗っていましたから、ずいぶんと遠距離通学ですね。余裕があればORITADEをしたかったんですが、この高校生集団の中を橋上駅舎を抜けて3分で戻ってくるのは無理そうでしたので断念して、向かいのホームの7:56の新十津川行のキハ40-401に乗車します。ここまでは3輌編成だったのですが、ここからは単行(1輌編成)となります。石狩当別からも高校生がいっぱい乗っていました。さすがに弁当は広げないようですけど。石狩当別から乗ってきた高校生は石狩月形で降りていきました。石狩月形では停車時間に余裕があったので、構内踏切を渡っていったん駅舎を抜けて、戻ってきました。対向列車を待ってから、列車は動き出しました。この時の乗客は8人でした。沿線の景色は、北海道らしいというよりも、本州にもありそうな風景に、北海道型「への字屋根」にした感じです。だんだんと住宅が減って、畑や林が広がっています。土地の使い方はやっぱり北海道的ですけど。

●敗北・・・

 新十津川に着きました。降りたのは6人。この駅は無人駅です。駅の時刻表に本当に3本しか書かれていないというのは、やっぱりすごいです。ここから折り返して札幌に向かってもいいですが、それでは面白くないので、ここからJR北海道バスで滝川駅に向かうことにします。北海道フリーきっぷでJR北海道バスにも乗れるからです。バス停は駅前ではなく新十津川町役場前にあります。駅前の地図で確認して、役場へ向かいます…が、

バス停はどこだ!

と叫びたくなるくらい分かりにくかったのですが、バスを待っているらしい人が数人いるほうへ行ってみると、予想通りここがバス停でした。するといきなりバスがやってきました。しかし、来たのは中央バス。フリーきっぷでは乗れないので、これには乗りません。しばらくしてJRバスがやってきました。整理券を取って、座席に座って、さぁ、次は深川からスーパーホワイトアローだ!と思ったその時、なんとなく荷物が少ない気がしました。なんと、着替えなどをいれていた

鞄が無~い!!

着替えだけならともかく、あの鞄の中には研究室から借りているノートPCまで入っているのです!! あわててバスを降ろしてもらって、新十津川駅まで走って戻ります。しかし、駅舎が見えたまさにその時、キハ40は無情にも走り去ってしまいました。次の列車は12:43。現在時刻は9:30…。ふと見ると時刻表の横に、小さな貼り紙がありました。

「当駅は無人になっています。ご用の方はお電話下さい。石狩月形駅。」

つ…つきがた~!? とにかく電話…、ない。この駅には公衆電話が見当たりません。う~ん、どうしよう。まさかPHSは届いてないだろうし…、ん、届いてる! 早速、石狩月形駅に電話します。
「はい、月形駅です。」
「すいません、今、新十津川駅なんですけど」
「はい?」
…どうも電波状態が悪いようです。
「公衆電話から掛け直します。」
…といっていったん切って、公衆電話を探します。しかし、駅前に電話ボックスも見当たらないので、駅前の「十津川温泉病院」に行って、そこの公衆電話を借りて、とりあえず月形駅で網棚を調べてもらうことにしました。月形駅到着が10:28なので、それ以降にもう1度連絡して欲しいとのことです。
 もし、月形駅で鞄が回収されたならば、月形駅に行かなければなりません。もし、無かったら?・・・さすがにそんなことは考えたくありませんので、なんとかして月形駅に行く方法を考えることにします。次の列車は12:43…。ちょっとまだ間がありますね。バスは…。10:31に石狩月形行のJR北海道バスがあります。乗っていこうと思っていたやつの反対向きのです。10:30に月形駅に電話をして、それからこのバスで行くことにしましょう。
 中途半端に時間があったので、そのへんをウロついてみることにしました。札沼線は、札幌と石狩沼田を結んでいた路線でした…が、現在では新十津川~石狩沼田間は廃止されてしまって、ここ新十津川で行き止まりになっています…という知識があったので、ちょっと廃線跡を見に行くことにします。といっても、そんなに時間も無いので、本当にちょっとだけですが・・・。線路沿いの道を行くと、徳富川(とっぷがわ)を渡ります。その川を越えていた札沼線のガーダー橋はまだ残っていて、現在では何かのパイプが使っています。しかし、その徳富川橋梁と新十津川の駅の間にはもう廃線跡のようなものはなくなっていました。もう少し時間があったので、駅のほうにも行ってみることにします。元窓口のあった(と思われる)あたりにノートが置いてあって、旅人が思い思いのことを書いています。サークルの3回生米谷くんや2回生東くんの記述も発見しました。私も「列車に忘れ物した~!」と書いておきました。
 そんなことをしているうちに時間になりました。バス停から月形駅に電話を掛けてみます。このあたりはPHSの電波も強いようで、ノイズなく掛けられました。
「ありましたんで、取っておきましたよ。」
…とのことなので、一安心です。電話を切った瞬間、電話がなりました。母親からでした。前回連絡したのが網走からだったので、その後心配していたようです。雨の影響は大丈夫やけど、こんどは荷物が…というような話をしている内にバスが来たので乗ることにしました。JRバス石狩線はJR札沼線に沿って、空知街道(国道275号線)を走ります。途中でしっかりと駅前にも寄って走り、この区間の鉄道の「不」必要性を感じさせてくれます。忙しい季節には忙しいのかもしれませんが、あの乗車率では、このバスに負けてしまうでしょうね。
 11:23、バスは時刻表通りに石狩月形駅に到着しました。JRバスなのでフリーきっぷを見せて降ります。そして、早速窓口に行って荷物を引き取り、ついでに硬券入場券を購入しました。時刻表のさくいん地図を見るとわかりますが、この駅にはみどりの窓口がありません。しかし、有人駅なので特急券や指定席券は売ってもらえます。こういう駅で北海道フリーきっぷや青春18きっぷを購入するときっと、

常備券が

出てくるんでしょうねぇ(マニア向け)。私も近くまでの切符でも記念に買おうかと思いましたが、混んでいたのでやめました。
 さて、これからどうしましょう。月形から札幌方面は13:32…。岩見沢行のバスは13:00…。月形温泉にでも行って時間を潰してもいいんでしょうけど、私は11:46の新十津川行に乗って、再び北を目指しました。今回はキハ40-402でした。まさかこの区間を同じ方向に2回も乗るなんて思ってもいませんでした・・・。ちなみに乗客は私を入れて8人でした。そのうち新十津川まで乗り通したのは私を含めて3人でした。
 12:35、新十津川に到着。今度はちゃんと荷物を確認して下車しました。再び役場前に向かって滝川行のバスに乗ります。ちなみにこのバスは、12:05に月形を出て、新十津川を通って滝川に行くバスです。ますます

札沼線の存在理由は!?

とか、思ってしまいます。

●さて、これからどうしよう

 滝川には13:08に到着しました。次の列車は札幌行が13:32の「スーパーホワイトアロー12号」、旭川行が13:25の「ライラック11号」、富良野方面は13:28の普通列車落合行です。この後どうするか、今晩はどうするか。そもそも

今日帰るのか 明日にするのか

何も決めていなかったのですが、今日の忘れ物事件は北海道が(あるいは天の神様が)

そろそろ帰れよ~

と言っている気がしてなりません。しか~し、フリーきっぷの有効期限は明日まで。1日分を無駄にしたくはありません。したがって明日帰ることにします。それを決定づけるため、滝川駅のツインクルプラザ(駅の旅行センター。JR西日本でいうところのTis)で帰りの航空券を購入しました。諸事情により全日空しか乗れないので、明日の780便(新千歳→伊丹)に決定。さすがに関空回りはしたくなかったですし・・・。これで、明日の17:30頃までに新千歳に着けばいいことになりました。
 さて、これからどうしましょうか。いろいろ考えた結果、ここは乗り潰しに行こうと思い、未乗区間である室蘭本線に焦点を合わせます。まず、「スーパーホワイトアロー12号」で岩見沢に向かいました。岩見沢には13:55着。ここかわ室蘭本線の普通列車苫小牧行に乗り換えです。しかし、次の列車は14:59発です。今から1時間もあります。しかし、今の私には、どうしてもやらなければならないことがあります。それは、

腹減った!

という一言で表現されます。朝食は札沼線内でパン。そしてごたごたあって、結局14時まで何も食べていなかったのです。岩見沢の駅前で何か食べれるところがないか探します。ウロウロ歩き回った結果、岩見沢PORTAの地下のファーストフードコーナーでカツ丼を頂きました。なんでファーストフードコーナーでカツ丼やねん・・・というツッコミの前に、

なんで岩見沢まで来て「ポルタ」の地下やねん!

と叫んでおきましょう。ちなみにここは1階(上階も?)にSEIYUが入っています。食べ終わってからもしばらくのんびりしてから駅に戻りました。
 苫小牧行の列車は2輌編成のワンマン列車でした。先頭からキハ40-771とキハ40-705。私は2輌目に乗りました。JR北海道のワンマン列車は1輌目の前側のドアだけで客扱いをするので、2輌目はあまり乗客の移動がなく静かなことが多いからです。
 岩見沢をでてしばらくすると、左側に大きな観覧車が見えます。しかし、実際はそんなに近くにあるわけではないようです。いつまでも向こうの方に見えています。その他は田畑が広がるのんびりとした車窓です。時間帯からか下校の高校生が少し多いようですが。古山という駅で停車中に、DD51牽引のタンク専用貨物列車と交換しました。次の三川では高校生がドッと降りて行き、入れ替わってまた大勢乗ってきました。それにしても、ワンマン運転の2輌目というのは、高校生の喫煙コーナーなんでしょうか。一応禁煙のハズなんですが・・・。追分からだんだんと人が増えてきました。沼ノ端で千歳線と合流して、苫小牧には16:28の到着です。

●西へ・・・

 苫小牧に着いて、何も考えていませんでしたが、いったん改札を抜けて外に出てみます。大きな都市です。駅前にマクドがあるのもそうですが、なによりも、

ティッシャーがいる!

というのが都会を感じさせます。お自動さんのアイフルと近くの美容院が配っていました。北海道でポケットティッシュ配ってたのって初めて見ました。旅も終盤でティッシュもだいぶ消費していたので、ちょうど良かったです。これで帰るまでもつでしょう。
 ここから日高本線に乗るか、室蘭本線で西に向かうか悩みましたが、明日、襟裳岬まで行ってから夕方に千歳に行くには、今日中に様似まで行って宿を探さなければなりません。宿が取れなかったらちょっと大変なので、日高本線は今回は断念し、室蘭本線の乗り潰しをするために、16:51のエル特急「すずらん6号」で室蘭に向かうことにしました。やってきたのは781系の4輌編成。今回の旅で781系に乗るのは初めてのような気がします。缶コーヒーを片手に車窓を眺めます。白老・登別・幌別と止まってから東室蘭に到着。ここから室蘭まで普通列車になるので、どっと乗客が増えます。30分に1本しか列車が無いので仕方のないことですね。終点室蘭には17:46に到着しました。
 さて、そろそろ今晩の宿を決めなくてはなりません。第1希望は札幌~函館間の快速「ミッドナイト」。上りでも下りでも明日の予定はそれに合わせて決めればよいでしょう。しかし、室蘭駅のみどりの窓口で聞いてみると、残念ながらどちらも満席。3輌編成でしかも定員が少ないので仕方がないですね。札幌か函館で安い宿でも探そうかと思いましたが、時刻表を見ると、函館から札幌に向かうもう1つの夜行列車が目に入りました。急行「はまなす」です。

私「すいません、今晩の函館から札幌に向かう急行『はなます』の指定券を下さい。」
★「函館から札幌? 函館からでいいんですね。ちょっと待ってね。」
私「はい。」(まぁ、取れなかったら自由席でガマンするか・・・。たぶん14系で、

最悪でもバタンコシート

やろから。あ、でも
座れへんかったらもっと最悪!

やなぁ・・・。新聞紙でも用意しとくか・・・。)
★「はい、こちら。え~っと、函館1:40発で札幌に…。え!?これ今日の1:40。今晩なら明日の列車になるのかな??」
私「ん? え? あ、そうですね。9月3日の1:40ですね。」
★「明日の函館から…。えっとどうするんだ? 出発は今日で…じゃなくて明日で…。え?え?え? あ、こうか。え~っと、喫煙車の窓側なら1つ空いてるけど。これでいい?」
私「どこでも、乗れたらいいです。」

 今晩の列車ですが、急行「はまなす」が函館を出るのは日付が変わってから。マルスで「今日の」指定券をだそうとすると、「昨晩の」列車のが出てしまうようです。このあとも出札氏はかなり苦戦しながらマルスを操っていましたが、彼の努力により。私はなんとか「9月3日1:40函館発」の「はまなす」の指定券を入手しました。ついでに硬券入場券を買っておくことにしましたが、普通のは売りきれていて、観光入場券タイプのになりました。

●もっと西へ…

 さて、これで今晩の25:40までに函館に着けばいいことになりました。そんな深夜にやることも何もないでしょうから、東室蘭から函館へは最終の「スーパー北斗22号」で行くことにします(乗れるものならその後の北斗星6号でも間に合いますが…。全車寝台ですので)。東室蘭に20:37に着けば良いので、まだまだ時間があります。次の列車は18:10発の長万部行。しかし室蘭から乗ってもおもしろくありません。隣の駅の母恋(ぼこい)までは900m。これくらいの、1駅歩いてORITADEを稼ぐのにちょうどよい距離です。20分もあれば着くでしょう。そう思って駅を出ました。駅前は工事中で駐車場の横から外に出ることになりました。そのまま広い道路に沿って、母恋駅へ向かいます。バス停で3つ分のようです。線路はほぼ直線なので距離が短くなりますが、道路はぐるっと回っていることもあって、時刻表の「営業キロ」はしばしばアテにならないことがあります。そんな不安が少し頭をよぎりましたが、1本乗り遅れても大した被害ではないので、のんびりと坂道を歩いて行きます。NHKの前あたりから、下り坂になります。私はこの道路が室蘭線を越えて行くのではないかと思いましたが、どうもそうではないようです。港町にもかかわらず、室蘭はすぐに山が迫っています。予想以上の坂道を抜け、ついに母恋駅に到着。…とすぐに長万部行が到着しました。あわてて跨線橋を渡って駆け込み乗車をします。母恋を18:13に出発し、東室蘭には18:24に到着しました。
 ここで降りても2時間は暇でしょうから、もう少し行ってORITADEを稼いで引き返してくることにします。東室蘭から進行方向が変わって、私の乗っていたキハ40-786は2輌目になりました。さて、どこまで行きましょうか。本輪西(もとわにし)か崎守(さきもり)だったら、対向の普通列車で帰って来れます。しかし、不覚にもウトウトしてしまい、目が覚めると黄金(こがね)でした。この駅で対向の普通列車と交換するので、乗り換えられない…と思っていたんですが、対向列車よりもこちらが着くのが少し早かったようで、その気なら乗り換えられなくはなかったようです。しかし、時すでに遅く、列車は黄金駅を出発しました。対向列車の次の普通列車は3時間後です。それでは函館に行けなくなってしまうので、伊達紋別から特急「北斗17号」で東室蘭に戻ることにしました。黄金から伊達紋別までは20分弱です。それにしてもこの車輌は高校生だらけ。私の向かいの座席には、東室蘭からずっと女子高生が肘掛に座って、隣の友人たちと話しています。好きな人とプリクラを撮ったとかどうとか…。彼女たちの言葉は基本的に東京式標準語ですが、時々北海道弁(?)が混じっていて、新鮮に聞こえます。(でも北海道弁ってなんでしょう。これだけ広かったら本当はアイヌ語にはいろんな方言があるハズでしょうね。それを日本人が奪ってしまったのでしょうか。でも語尾の「~っしょ。」(「~でしょ。」の意?)なんかは北海道弁だと思いますけど。)
 19:07に伊達紋別に到着しました。改札で下車印を押してもらってから、窓口で硬券入場券を購入。こんな時間にもかかわらず、なんと赤線入りでした。待合室は「北斗星2号」を待っているらしき人でいっぱいです。「北斗星」ってこんなに乗客がいるんですね。「北斗星2号」は札幌附近の事故のため、8分遅れで到着・・・と駅員が放送しています。しかもこの列車は仙台行で、仙台からは東北新幹線に乗り換えだそうです。しかし、「北斗星2号」って、定時なら仙台着4:49なんですねぇ。そんな時間に起こされたくないでしょうねぇ。私は伊達紋別から「北斗17号」に乗って、東室蘭に19:32に到着しました。
 「スーパー北斗22号」まで1時間しかなくなってしまいました。この時間で晩御飯を食べなくてはなりません。車内に何か持ち込んでもいいでしょうけど…。食べに行く前に窓口で「スーパー北斗22号」の指定券を発行してもらって、ついでに硬券入場券を所望しました。
「硬券入場券、売りきれたんですが・・・、」
それはしゃ~ないな~と、思っていると、
「こども用のならありますけど。」
え!? こども用!?

「じゃ、それください。」
「80円になります。」
 や…安いやんけ(当たり前ですが、大人用の半額です)。券面の真ん中に赤で「」と書かれています。硬券入場券を買う時に全部小人用にしておけば、出費が半額で済むんですねぇ。しかも小人用なんて、普通はあんまり買わないし。
 さて、駅を出て何か食べれるところを探します。まずは賑やかそうな駅の北側へ…。しかし、飲み屋はありますが、普通の食堂らしきものが…ない。駅にやってくる高校生がコンビニの袋を持っているので、弁当でも買って来ようかとも思いましたが、見当たりません。少し広い道に出ると、遥か彼方にコンビニが…。そこまで歩いてコンビニ弁当もないだろうと思って、橋上駅舎を通って、今度は駅の南側に出てみます。するといきなりコンビニ発見! 近くにはラーメン屋も発見しました。しかし、ラーメンを食べる気にはならなかったので、もう少し先の喫茶軽食店に入りました。割と広い店でしたが、他に客はいないようです。まぁ、時間が時間なのでそんなもんでしょう。久しぶりにまともな(!?)食事をして、満腹感に浸った後、コンビニで飲み物を買って、駅に向かいました。
 「スーパー北斗22号」も札幌附近での事故のため9分遅れでやって来ました。5号車1番D席という端っこの端っこに座って…でもどうせ隣には乗ってこないでしょうから、荷物はC席に置いて、車掌が検札が来た後はその荷物を枕にして眠りました。結局、列車は遅れたまま函館駅に到着しました。ホームの向い側には札幌行の快速「ミッドナイト」が停まっていますが、残念ながら私は乗れません。

●函館の夜

 列車が少々遅れたといっても、まだ23時にもなっていません。出発まで2時間半以上もあります。とりあえず待合室へ行ってみると、ベンチの横に

コンセント発見!

携帯電話の充電をしている人もいます。早速、電池の切れかけていたノートPCの充電をしつつインターネットに接続。メールチェックやネットサーフィンをします。それにしても、日本全国PHSの届く限り1分15円で電話番号を調べなくても繋いでくれるNTT Personalはえらい!とか思ってしまいます。しかし、大学の方へのメールはいいんですが、Nifty宛のメールは札幌のPIAFS対応アクセスポイントに繋がねばなりません。
 待合室にいた人の半分くらいは「ミッドナイト」に乗って行ったようです。私は友人と電話したりして、24時頃、いったん外へ出ました。駅前にコンビニ(サンクス)があります。出発前にここで買い物ができそうです。もう少し行くと函館の夜の街がありました。駅からはかなり歩いた気がします。酔っぱらいがラーメンを所望するというのは日本全国共通のようで、附近には函館ラーメンの店や札幌ラーメン、あるいは旭川ラーメンの店もあります。しばらく耐えていましたが、とうとう私も引きこまれて(笑)しまいました。東室蘭でしっかりと夕食は摂っていたのに・・・。
 かなりお腹がいっぱいになって、ゆっくり歩きながら駅に戻ります。もう少し涼しければ気持ち良さそうなんですが、それでも暑すぎることもないです。…とその時、某ビルの1階部分に、なんと

FMTOWNS IIの巨大な広告を発見!

今や伝説となってしまった(本当か!?)FMTOWNSのHR20がデカデカと描かれています。う~ん、函館は素晴らしい。(本当か??)
 1時過ぎに駅に戻ってきました。まだ時間があります。朝市の方へ行ってみます。しかし、さすがにどこも開いていません。もう少し行くと青函連絡船「摩周号」があります…が、当然営業時間外ですので入れません。ぶらぶらと歩きながらコンビニで買い物をして、駐車場から夜の駅舎の写真を数枚撮ってから、駅に入りました。急行「はまなす」の改札は1:20頃から始まりました。早めに入ってホームに向かいます。列車は定刻通り1:31に到着しました。ここで機関車がED79からDD51に付け替えられるので、10分弱の停車時間があります。その間に編成を見て歩きました。

機関車DD51-1100[函]
7号車スハフ14-551自由席
6号車オハ14-508指定席・ドリームカー
5号車オハ14-503指定席・ドリームカー
4号車オハ14-512指定席・カーペットカー
3号車スハフ14-555自由席
2号車オハネ24-503B寝台
1号車オハネフ25-216B寝台
スハフ14-506客扱いせず

 1号車の後ろのスハフ14はなんなんでしょうか。電源車?わざわざ繋ぐんなら自由席にして客扱いすればいいのに…。あるいは普段は寝台車が14系なんでしょうか。よく分かりません。
 私が乗ったのは6号車4番A席です。青森から函館まで誰か乗っていたようで、マガジンラックには雑誌が残されていました。ドリームカーに乗るのは初めてだったのですが、どこかからグリーン車の椅子を持ってきて取付けたようで、これでもか!というくらい座席がリクライニングします。当然私もこれでもか!というくらい座席を下げました。車掌が検札に来た後、函館のサンクスで買った「サッポロクラシック」を飲み干し、うつらうつらしているとそのまま眠っていました。

…つづく。


列車名乗車駅発車時刻到着時刻下車駅乗車距離
札沼線535D札幌7:027:53石狩当別27.5km
札沼線5423D石狩当別7:569:27新十津川50.6km
JRバス石狩線新十津川役場前10:3111:23石狩月形34.3km
札沼線5425D石狩月形11:4612:35新十津川30.2km
JRバス石狩線新十津川役場前12:5613:08滝川4.1km
特急「スーパーホワイトアロー12号」滝川13:3213:55岩見沢42.9km
室蘭線1470D岩見沢14:5916:28苫小牧75.8km
特急「すずらん6号」苫小牧16:5117:46室蘭65.0km
室蘭線184D母恋18:1319:07伊達紋別29.7km
特急「北斗17号」伊達紋別19:1619:32東室蘭22.7km
特急「スーパー北斗22号」東室蘭20:4622:46函館189.5km
急行「はまなす」函館01:40(6:18)(札幌)(318.7km)

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