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で、どうする?

 やることは決まった。後は計算機を用意して、申し込むだけだ。計算機は、それぞれが今使っているものをグレードアップして発生した余剰品を用いることにした。(…とかくと、ニュアンスが違うかもしれない。余剰パーツを発生させるためにグレードアップしたというほうが正しいと思う。)
 手始めにJPNICから資料を取り寄せる。任意団体でドメインの取得を取得するには代表者と副代表者の印鑑証明が必要。このへんが日本的だなぁ…。.to(トンガ)ドメインなんて、クレジットカードさえあればすぐに取れそうなのに…。さて、そういうわけで代表者と副代表者を決める必要がある。なんだかんだいって、そういう仕事は他の人に押し付けて、私は業者等との交渉を行うことにする。
 JPNICに直接申し込むと、ドメインの取得に2万円かかる。ところが、JPNIC会員(接続サービスを行っている会員)を通すと、これ以下の金額でできてしまったりする。よくわからん料金体系だ。どうせ置くことになるので、さくらネットを通して取得することにする。5千円で取得代行してくれるそうだ。ただし、年間1万円のドメイン維持費(…という名目の…なんというか…料金)が必要となる。

 うだうだしている内に時間だけが過ぎていく。なんだかんだいって、大学院生は忙しい。しかも、直接会うわけでなく、メールだけでやり取りしているから返事も遅れる。1つのことを決めるのに1週間くらいかかるのも当たり前だった。

 とりあえず、正式な運用の前にテスト運用をすることにする。幸い、IP-Reachableな環境…一般的には常時接続な環境っていったほうがいいの?…はある。といっても大学だけど。ドメインは登録できなくても、計算機の試運転くらいはできる。bind(DNS)以外について、いろいろやってみる。まぁ、大体はうまくいっているようだ。セキュリティだけは何とかしないと。adminは自分たち。何かあったら責任が回ってくる。誰も守ってくれない。壊れたくらいならもう一度作ればいいが、SPAMの踏み台にされたら、乗っ取られたら…いろいろ攻撃にさらされることになる。sshなどで自衛するしかない。どうせ、シェルを使いたいなんていうのは限られてるし。

 だいたい動いたところで、さくらネットへ申し込みをする。あとはしばらく向こうがやってくれるだろう…と思っていたら…。

(つづく)

まとめと考察(3)


jpドメイン以外なら、この1年後くらいには簡単に取れるようになっていましたが、われわれはjpにこだわったために、色々とめんどくさい手続きがあったのでした。それも汎用JPドメインの登場あたりから、過去の話になってしまいましたが。